■はじめに
「そういえば、田中くん、デジタルトランスフォーメーションは知っているかね?うちの会社にもそれが必要だ。次の会議までに調べておいてくれ」世の中の偉い人たちは勉強熱心な人が多く、次々に業界の新しい情報を仕入れてくる。そして、部下に詳しく調べさせようとして、会議のたびに部下の仕事が増えていくといった話はよく耳にする。
そこで、今回は会議で余計な仕事を増やさないためのテクニックについて取り上げてみよう。
■業界の流行を追い掛けてよいのか
冒頭の偉い人のように、業界の流行を把握しておくことは大事だが、果たしてそれを素直に追い掛けてもよいのだろうか。結論から言うと、業界の流行を「そのまま」追い掛けるのはやめておいた方がよい。
ビジネス書やセミナーで語られている「成功の法則」や「業界のベストプラクティス」なるものは、筆者が見てきた限りは成功した有名企業に共通する要素を後づけで説明したものにすぎない。それをきっちりまねしても、うまくいくとは限らないばかりか、仕事をしているつもりになって、際限なく時間を浪費してしまう。
週末なんで、久しぶりの生産性コラム。 まあ、結局実もフタもない話になってしまいますが、上役の思いつきに振り回される現場の対処策みたいなことです。 でも、これでOKという絶対の処方箋は当然なく、結局当たり前を当たり前にというが、その当たり前とされることが本当に当たり前なのか?というような禅問答みたいなことをしていきながら、努力の方向が間違っていないか、自分たちの競争の軸はどこにあるのかを反芻していき、無駄なことをやらないことで生産性を上げていこうというお話。 でも勉強熱心な人ほど陥りがちで、よくあることのはず(苦笑)。