ベトナム人の技能実習生、カオ・バン・ソンさん(27)は「ビルクリーニング」の技能を身につけるために、去年10月に来日し、東京都内の会社で働いていました。
会社の寮に住み、主にホテルでの業務を担当。ベトナムにいる高齢の両親に仕送りをしながら、仕事の合間に日本語の勉強に励む生活を送っていました。
しかし、ことし3月、新型コロナウイルスの影響でホテルでの仕事が激減。会社の寮で待機する日々が続き、5月には退職して寮を出るよう、会社に迫られたと言います。
【参考サイト】“偽りの自己都合退職” 行き場失う外国人技能実習生
厚労省の報告では、新型コロナウィルスの影響で、仕事を失った外国人技能実習生は8月28日時点で3248人にのぼるそうです。
この記事の紹介でも、まさにビルメンテナンスの仕事をしにベトナムから出てこられた実習生さんが、コロナ禍の影響でホテル清掃の仕事を失うにいたるまでと、管理会社の対応の話が出てきます。
ビルメンテナンス会社の恥部の話題でもあり、業界人としては、どうしようもなかったのかと思い至るところもありで、なんともやるせないですが、外国人技能実習生をいくらコロナ禍といえど、使い捨てはいけません。
各企業では、限界があるでしょうが、業界全体で情報集めて、引き取り先を見つけてあげたりできないものでしょうか。ビルメン業界の品位も下がります。
きれいごとではなく、ビルメン協会で窓口作って情報共有して、別の働き口を斡旋することなんかできないかなー、などと考えさせられる記事でした。
こちらの記事では、とりあえずハッピーエンドです。救いの手を差し伸べてくれる方々います。ほっとします。
しかし、それがビルメンじゃないことが残念です。