昨年の「月刊ビルクリーニング6月号」さんの特集記事においても指摘させていただきましたが、今後のビル管理というのは、予防管理という発想がキモになってくる可能性があります。
今回のご紹介記事もまさにそれで、今までのビル管理というのは、壊れたら直す、汚れたら清掃する、がメイン業務でした。
これからは、センサーの力を活用していきながら、壊れる前に直す、汚れが目立つ前にきれいにしておく、というメンテナンスになりそうです。
センサーを使ったシステムにもいろいろあって、今回は4つのセンシングシステムを紹介してくれています。
センシングシステムとは、センサーを使って情報を取得し、付加価値の高い情報に変換するシステムのことです。
なんかわかったようなわからないようなですが、大まかに考えて予防管理に役立つシステムと言っていいと思います。
面白いのは、4つめに紹介されているメンタルヘルスセンサーで、脈波と心拍数情報を推定し、推定した脈波情報からストレス度合いを算出して、直設顔を合わせられない在宅勤務の作業員のメンタルサポートをしてくれるそうです。
なんか、ここまでしてくれると監視社会の行き着く先を見ているようで怖い気もしてきてしまいますが、ニーズはあるのでしょうね?
ビルメンテナンスに特化したセンシングシステム。各種のセンサー技術は今後も要注目のキーワードじゃないでしょうか。
【参考サイト】ビルメンテナンスのニーズに合わせたセンサーの提供を実現、オムロン
オムロンは、ビルメンテナンス用のセンサーに関して、これまで部品の単体売りをメインに行っていたが、顧客の課題解消にダイレクトにつながるセンサーの販売を目的に、多様なセンサーモジュール、電源モジュール、オプションモジュールを組み合わせて、ニーズに即したセンシングシステムを提供可能な体制を構築した。