マンションの管理費、修繕積立金が上昇傾向にあることはまあ当然のこととして、清掃・取り次ぎのAI・ロボット活用に肯定的な入居者が多数派であるというのは結構住人さんは先進的なんだなという印象です。
やはりAI案内やロボット清掃などきちんと使えるものであれば構わないと考える住人さんは都会ほど多いのでしょう。
でもAI管理人や清掃ロボットの機能をよく知るビルメンポストの管理人としては、まだまだマンションに至っての清掃ロボットの実活用には機能がほど遠いというのが現実だと感じます。複雑なマンションの構造やエレベーターを乗り継いでの共用部の清掃ですよね。現在販売中のお掃除ロボットではまだまだです。
AI管理人はどうでしょうか。これもイメージはカッコいいでしょうが、どれほどの機能かと考えると実際には一般的な質問(ゴミ出しについてなど)や単純なトラブル(野良猫どうにかしてほしいなどの受付)などに限られるでしょう。マンション住人の細かく単発的でケースバイケースの問い合わせに臨機応変に回答できるものはまだないはずです。結局問い合わせだけ受け付けて、人が対応するというのがほとんどしょう。ChatGPTみたいな生成的AIの技術がさらに普及してきたらそちらを利用する方が良さげです。
マンションにおけるDXもまだ緒についたばかり、この良さげイメージに惑わされてのマンション購入という選択はまだないですね。
【参考サイト】賃貸マンションの家賃・管理費・修繕積立金の値上げ、AIなどDXで解決できる?最新事例を解説
10秒でわかる!この記事の内容
家賃・管理費・修繕積立金は、インフレやマンションの高齢化などにより値上げする物件が多い傾向にある
家賃などの値上げは、空室率上昇・入居者とのトラブルが起こる可能性が生じる
AI管理人・掃除ロボットなどDXでコスト削減・入居者の満足度向上が期待できる