建物管理全体の基本として、まず実態を知ること、というのがあります。
空き家管理も同じで、まずは相続したり、可能性のある不動産の実態をしっかり掴まなければいけません。
単純に相続した不動産は売ればいい、と考えがちですが、売れる(希望額で)不動産はよっぽど立地のよい場所以外はまずありません。
それも感じのいい家でなければ、更地にした方が引き取り手も現れやすく、更地にするのには当然になかなかいいコストがかかります。
親が後期高齢者にかかっている世代の44.0%が空き家や相続に関わっていることを考えると、他人ごとではない身近な課題であるとも言えます。
おもしろいのは、「相続した家を売却できると思うか」との設問で、53.6%は「考えたことがない」との回答でまあ納得。「できると思う」が25.0%と「できないと思う」の17.9%を上回っています。よほどのブランド地域でのアンケートだったのでしょうか?
全国くまなく地域をモーラしたアンケートであれば、普通は「売れない」と考える割合のほうが多いところでしょうが、あまり実態を知らない?それとも知りたくない???ということなのでしょうか。
まとめますが、相続や空き家の可能性を事前に想定することが大切になりますので、まずは実態を把握することから始めるべきです。
【参考サイト】「相続したら売ればいい」は大間違い、売れない空き家を持たないためのチェックリスト
売れると思っている空き家、売れない可能性も?
総務省の平成30年調査によれば、空き家総数は849万戸と、この20年で約1.5倍に増加。なかでも賃貸用や別荘を除いたいわゆる空き家は349万戸で全体の増加率を上回っています。今回オールアバウトでは50代以上に向けて空き家に関する調査を実施しました。空き家に関する意識や事情を共有し、空き家予備軍の対処法を紹介します。