今回は奥さんの車の買い替えした際にちょっと変わった「おもいでガレージ」という廃車買取サービスに出会ったので紹介します。
ビルメン管理やマンション管理をしていると不用品の処分等に困る場合があります。
普通の場合粗大ごみでの回収や不用品回収業者さんにお願いする事が多いですが、中にはそのまま廃棄処分するにはもったいないものがあります。
意外とメリカリやヤフオクに出品したら値段がつくものや専門の買取業者にお願いしたら値段がつくものがあったりします。
車買取のいばらの道
ディーラーで廃車の死刑宣告
今回車の下取りでまずはディーラーに相談したところ、うちで引き取ると間違いなく廃車なので試しに車買取専門業者に査定依頼を出してはどうでしょうかと言われたのがきっかけでした。
車買取一括査定依頼は時間の無駄!一括査定をするなら、廃車専門業者の一括査定依頼へ
その後、今回はネットで検索して、車買取の一括査定依頼にお願いしてみましたが、結果的には時間の無駄でした。どこも買取はおろか0円でも引き取ってくれませんでした。
実車を見て査定額を決める以前に、車種や年式や走行距離等で社内のデータベースを検索した段階で0円査定になってしまった感じがします。
人気の車種や低年式の車であれば車買取業者の一括依頼にお願いする価値はあると思いますが、それ以外の車種に関しては基本的には塩対応になる可能性が高いです。
実際に電話応対で片っ端から断られるのもあまり精神衛生上よくないものです。。
廃車処分の基礎知識
「車買取専門業者」と「廃車買取専門業者」は違うことを意外と知らない人が多い
調べていくうちに「車買取専門業者」と「廃車買取専門業者」が違うことがわかりました。
実は「車買取専門業者」と「廃車買取専門業者」は一見同じように見えますが、正確には違います。前者の「車買取専門業者」は価値のある車しか買取をしません。
| 専門業者 | 対象車種 | 二次流通 |
| 車買取専門業者 | 人気車種・高年式・走行距離少ない・修復歴なし | 国内流通販売がメイン |
| 廃車買取専門業者 | 不人気車種・低年式・走行距離多い・修復歴あり | 海外輸出販売・パーツ販売がメイン |
上記の表のように、具体的には「車買取専門業者」は国内でのリセールバリューに注目して買取をします。その為人気車種・高年式車・走行距離少ない・修復歴なし等の車を買い取る時にはいいかもしれません。
逆に後者の「廃車買取専門業者」は海外輸出や分解してパーツとしての販売がメインの会社が多いので不人気車種・低年式・走行距離が多い・修復歴ありでも買い取ってくれる場合もあります。
また廃車買取業者でも不人気車種で高年式車・走行距離少ない・修復歴なしの車やRV・SUVの車で買い取ってくれます。むしろ車買取専門業者より高値で買い取ってくれる場合があります。
その理由としては海外では人気の車種の場合があるからです。
普通の人は知らない廃車の税金の還付金
自分の車を廃車にした場合、0円という可能性は少ないです。車両本体の査定価格が0円だとしても、自動車税や自賠責保険の還付金が戻ってくるからです。
もちろん月割りなので廃車した月によって還付金額は異なります。廃車買い取り専門店の場合は、きちんと還付金を返却してくれますが、ディーラーや解体屋さんや車買取専門店の場合、廃車時の税金の還付金の説明しない場合もあるみたいなので確認をした方がいいでしょう。
おもいでガレージを選んだ理由とおすすめポイント
おもいでガレージの評判・人気の理由「廃車買取だけど廃車にしない業者」
おもいでガレージはネットの廃車買取業者比較サイトで見つけました。
もし一括査定を希望なら廃車専門業者の一括査定依頼サービスを利用するのをおすすめします。サービスの数は多くないですが、その方が確実に査定金額が付きます。
[参考サイト]全国おすすめ廃車買取業者の比較・評判サイト「カーエンディングドットコム」
おもいでガレージの評判やレビューを読むと「このまま解体されるのは嫌」とか「愛車を第二の人生を歩ませたい」というレビューが多いのが目に留まったのと「廃車買取だけど廃車にしない業者」というのが気になったのがきっかけでした。
[参考サイト]おもいでガレージ(公式サイト)
おもいでガレージが他の車買取業者・廃車買取業者と違うところ
このおもいでガレージは他の車の買取業者さんと違うところは最初から廃車買取を専門としているとしているところです。
もちろん普通の車の買い取りも行っていますが、基本は他で下取りを拒否された車や廃車宣告を受けた車を中心に買取をしているそうです。
おもいでガレージは廃車を買い取って解体スクラップをするのではなく、海外輸出がメインで、まずは海外輸出で第二の人生を歩むことができるか・次のオーナーにバトンタッチできるかにフォーカスを絞っています。
もちろん全部の車が海外輸出できるかというとそういうわけではありません。輸出規制により該当した車や不動車・故障車は解体スクラップになる場合もあるそうです。
ただ解体スクラップになってもパーツとしての需要やリサイクルとして生まれ変わるので基本的には無駄にはならないとのことです。
最近では全国各地からお問い合わせが増えてきたため、提携企業を増やして全国対応が可能になったそうです。
[参考サイト]ワイズ原田、愛車をスクラップにしないで海外で再販 ニッチな市場開拓し台数を伸ばす 廃車買い取りの「おもいでガレージ」を展開(日刊自動車新聞)
おもいでガレージの強みは独自の海外輸出販売ルートがあること
おもいでガレージの強みは独自に海外輸出の販売ルートがあるということです。
自社で海外輸出のルートのある廃車買取業者は他の買取業者で査定が0円の車でも値段をつけてくれる場合もありますし、無料で引き取ってくれる場合も多いです。
廃車買取専門業者を選ぶ際のポイントに一つになると思います。
おもいでガレージは車の買取業者が運営している点もポイント
おもいでガレージのサービスは車の買取業者が運営しています。車の買取業者が運営??当たり前じゃないか!と思う人が9割以上だと思います。
実は廃車買取の大手はIT企業が運営している場合が多いです。
IT企業が車の買い取り等経営している理由としては単純に車という高額商品で粗利が高いと理由が多いと思います。不動産仲介業者もIT企業が進出が多いのと同じ理由です。
IT企業の場合、車の専門の企業ではないので先程の車の買い取り場合と同じでデータベースを元にしたマニュアル通りの買取手法になってしまうのと人件費コスト等をなるべく圧縮したいので、実車の査定員はアルバイトという場合もあります。
おもいでガレージさんの場合は車買取専門業者なので、応対した人も車に詳しく、車愛が強いと感じられたところが信頼できるところです。
解体屋さんが経営している廃車買取の場合
廃車専門の買取に関しては前者のIT企業だけなく、多いのはリサイクル業者や解体屋さんが運営している場合もあります。
この場合は基本的には車の買取査定というより、引取がメインの場合が多く、無料または良くて一律いくらという場合が多いです。
中にはレッカー代とか有料のところもあるので注意が必要です。
海外では日本の中古車は大人気
海外では日本の中古車はとても人気なのは割と有名な話だと思います。ただ面白いのが日本で人気の車種と海外で人気の車種が違うということです。
例えば日本だと人気車種ランキングだとN-BOXのような軽自動車が人気ですが、海外だとあまり人気がなく、逆にトヨタ・プレミオやハイエースとかプロボックスやバネットバン等の商用車が人気だったりします。
そこが面白いところで、日本の不人気車が海外では人気なので、日本の買取専門業者の場合、査定価値がないものでも、輸出ルートのある買取業者の場合、高価買取をしてくれる場合が多いのです。
だからボロボロの商用車でこんなの廃車に決まっていると自分で判断する前に一度輸出に強い買取業者に査定をしてみることをおすすめします。
自分の不用品がヤフオクやメリカリで売れる感動が味わえる
自分もヤフーオークションやメルカリ等で出品をしますが、売れて現金化されるのも嬉しいのもさることながら、自分には必要なくなったものでも、大切にしてくれる人がいることや自分の愛着のあったものに第二の人生を歩ませてあげられることの喜びや感動のほうが大きいと思います。
今回おもいでガレージさんに車を引き取ってもらった感想として、その喜びに近いものがありました。とかく車買取の場合、査定価格にフォーカスしがちですが、プライスレスな部分もとても大事だと改めて感じました。
やはり長い間家族の一員として晴れの日も雨の日も送り迎え等で活躍してくれた愛車をスクラップをするより、異国の地で第二の人生を歩ませることができ、また活躍してくれるほうが嬉しいです。
ビジネスに社会貢献・感動・ストーリー性はとても大事
ビルメンポストでもビルメンコンシェルジュの推進やビルメンSDGsの記事を多数紹介していますが、IT・DX化やAIの進化になればなるほど、人間的な感情の部分(エモーショナル)的な部分がとても大事になってくると思います。
具体的には「信頼・共感を生む」「ボランティア・誰かの役に立つ」等のこれらの部分は数値化できない部分であり、プライスレスであり、マーケティングの分野ではエモーションマーケティングになると思います。
こうした部分が購買やサービス利用導入の動機のきっかけになるのではと感じます。ビルメンやビルクリーニングでもただメンテナンスや清掃だけでないホスピタリティ性がこれから重要になっていくと感じます。
[参考サイト]おもいでガレージ(公式サイト)
