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【鎌倉移住】鎌倉で起業・店舗を開業する際に失敗しないための押さえておきたいポイント

鎌倉に移住希望の方で鎌倉にお店を開きたい・鎌倉で店舗を開業したい、鎌倉で起業したいという方も数多くいます。鎌倉で開業する際に押さえておきたいポイントを書きました。

目次

まずは鎌倉の観光客の客単価を知ることが大事

鎌倉で開業する際に押さえておきたいポイントはやはり顧客のターゲットは鎌倉に訪問する観光客になると思いますが、重要なのは鎌倉の観光客の客単価を知ることが大事です。

アフターコロナ後は鎌倉を訪問する観光客の数は徐々に戻りつつあります。外国人観光客と日本人観光客(修学旅行生含)では観光客の層(特に客単価)が異なります。

インバウンド観光客はアジアの富裕層が多く、お土産や宿泊にそこそこお金を使いますが、日本人観光客は若年層の日帰り観光客が多く、食べ歩き程度の出費の可能性はあります。

鎌倉のお洒落なレストランでフルコースという出費をする観光客は少ないかもしれません。

最近の鎌倉観光の注目は鎌倉市内にも大手資本のホテルを含め続々オープンしているので宿泊型の鎌倉観光が定着する可能性があるかもしれません。

観光・経済研究プロジェクトチーム鎌倉観光未来Study’sが調査した結果鎌倉の日帰り観光客は平均6,243円ほどの出費だそうです。

■[参考サイト]観光客と市民との共生を目指して~観光客がもたらす経済効果調査~(PDF)

鎌倉の古民家で開業する場合は時間と予算感が大事

下記の記事にて鎌倉の古民家事情について書きましたが鎌倉の古民家はとても人気です。鎌倉の古民家を改装して店舗として開業する人も多いです。

ビルメンポスト
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少なくとも鎌倉で古民家を改装してレストランを営業するとなると相当の覚悟や予算感を持ってリノベーションを考えたほうがいいでしょう。特に住居とは違い水回りや厨房周りのリニューアル等もしなければならないからです

しかも観光客をターゲットとした場合、鎌倉の観光客層の1回にかける観光マネー・客単価から収益性を考えるとリノベーション費用と店舗運営費用を考えると資金的にかなり潤沢でないと難しいかもしれません。

また物件もなかなかでてこないのでレインズ等大手不動産ポータルサイトより、地元の不動産さん回って探すことになり、時間と手間がかける必要があります。

鎌倉の観光客の導線は限られている?

鎌倉で観光客向けにビジネス・開業する時にまず考えなければいけないのは観光客の導線になります。

鎌倉市内全域に観光客が溢れているわけではありません。観光客の訪問先や通る道は実は限られており、1本外れた裏通りとかは観光客の姿は全くありません

つまり裏通りに店舗をオープンをしても全くお客が来ないということなります。

例えば鎌倉駅の西口・東口ではまったく観光客数が違いますし、鎌倉駅西口でも小町通りの反対側だとまったく観光客数が違います。これは鎌倉に在住してみないとわからないことだと思います。

小町通り等の観光客の導線の通りは賃料が高い

特に小町通り・御成通り・由比ヶ浜通り(長谷大仏エリア含)は観光客の動線上にあり、集客が望めますが、一方で空き店舗が少ないので競争率が高く、賃料が高めなのできちんとした収益構造を生み出すビジネス展開をしないと厳しい
す。

下記サイトの調査のようにコメダ珈琲店の「コメダブレンド」価格差を参考してみると「全国平均は505円。都心が高いのは想像できるとして、駒沢公園、自由が丘、鎌倉でも600円」記載があるように東京とほぼ変わらない価格になっています。

[参考サイト]コメダ珈琲店の価格差を地図にしたら…… 意外な結果に「そういうことか!」「同じ渋谷でも値段が違う!?」と注目集まる(ネトラボ)

また最近では小町通り等は鎌倉市の食べ歩き自粛条例施行により、食べ歩き専門の店舗はイートインスペースの設置等が必要になってきています。

[参考サイト]鎌倉市食べ歩き自粛条例施行後の小町通り・客観的レポート(はまれぽ)

ちなみに小町通りが今は鎌倉のメインストリートですが、昭和50年代前半アンノン族と呼ばれるブームにより鎌倉の小町通りに店舗の出店が増え現在に至ります。

以前は由比ヶ浜通りの方がメインストリートで鎌倉の歴史のあるお店の本店は由比ヶ浜通りの方にあり、小町通りの方が支店になります。井上蒲鉾店も由比ヶ浜が本店になります。

休日と平日・夏と冬では全くガラリ様子が変わる

鎌倉の特徴としては平日と休日とではまったく鎌倉の街の様子がかわります。鎌倉で店舗オープンする時、休日のイメージのままオープンすると失敗するリスクが高いです。

観光客向けの商材やビジネスをした場合、毎日コンスタントに稼ぐの想定するのではなく、休日の売上と平日の売上差を想定したほうがいいかもしれません。

また鎌倉ではエリアによって月の売上がまったく異なります。月ごとの売上も差があるところが多いでしょう。

例えば小町通りの店舗の場合、夏の時期は売上が下がります。八幡宮等訪れる観光客が減るからです。逆に海側のエリアは夏の時期は稼ぎ時です。実際の売上的には冬の時期は全く逆になります。

またゴールデンウィーク・紫陽花やお正月休み(初詣客)・秋の連休(紅葉)等の時期は観光客が集中するので稼げる時期になります。それ以外は閑散期の場合が多いです。

鎌倉でビジネスする場合は通年を通じてコンスタントに収益を上げるというより、季節や時期に合わせて収益を上げる構造が必要になります。

鎌倉で開業する場合・ネット戦略・ネットマーケティングは重要

鎌倉のお店の多くは小町通り・御成通り・由比ヶ浜通り(長谷大仏エリア含)等メインストリート以外の場合、集客に苦労します。

実際に店舗を訪れると店員さんがパソコンを前にしているのをよく見かけます。

何をしているかというとSNS・ブログ等更新やECサイトを運営しているからです。リアル店舗で売上が出来ない分、ECサイトでその分をカバーしているからです。

よっぽどのメジャーブランドでなければ鎌倉で開業する場合、ネットPR戦略・ネットマーケティングがスキルが高くないと成功する確率がぐっと減るかもしれません。

店舗を訪れてもらうためにSNS・ブログ等で店舗紹介・商品紹介はもちろん、ECサイトを併設して運営をすることが大事です。

鎌倉に適した店舗・商材はどのようなものか

鎌倉で開業して例えば商品販売等を考えた場合、どのような商材が適しているかです。

仮に鎌倉の観光客をターゲットとした場合、お土産品となると先程観光客の平均出費金額が約6200円なのでそこから、交通費・昼食代・拝観料等を差し引いて金額となると1000円前後のような気がします。

もちろん観光客の手にはすでに鳩サブレーの袋を持っていたりするので、持ち運びしやすい商品ということになります。また後日、リピート買いを考えるとECサイトは必須条件になるでしょう。

また最近では鎌倉では食べ歩き禁止条例もあるので、食べ歩き商品はあまりおすすめしません。また平日の売上を考慮すると鎌倉在住の方にも気軽に購入できる商品がいいかもしれません。

鎌倉には大手チェーン店の参入の余地もまだある

意外なのは東京で当たり前の大手チェーン店のお店が鎌倉では参入の余地あるかもしれません。その理由としては知名度もあるので集客的にも問題がないのと鎌倉には東京で当たり前の大手チェーン店は少ないのです。

タリーズ・スターバックス・コメダ珈琲店は鎌倉にはありますが、小町通りであり、由比ヶ浜通りにはありません。

鎌倉の住民としてはチェーン店ができると鎌倉らしくなくなると言う声もあると思いますが、一方で気軽に利用できるお店が少ないので歓迎される可能性もあるからです。

また鎌倉の観光客には修学旅行生の割合も多いのも特徴です。修学旅行生はフランス料理やビストロ系のお店などオシャレなお店には入りたがりません。鎌倉駅のマクドナルド等を見ると修学旅行生の割合が多いです。

学校によってはマクドナルド禁止令の学校もありますが、修学旅行生は自分が知っている馴染んでいるお店を利用したがるのです。

UberEatsは鎌倉で稼げるか

最近鎌倉でもUberEatsの対象地域になりました。鎌倉は飲食店も多く、コロナ以降テイクアウト店舗も増え、利用者観点でいうとUberEatsは最適なサービスと言えるかもしれません。

ただUberEats配達員としてはそれほど稼げる場所ではありません。その理由としては鎌倉は坂が多いので自転車の場合かなり配達に苦労します。仮に鎌倉市外(逗子藤沢地域等)等に配達になった場合でも坂を越えないといけなません。

例えば鎌倉駅の前のお店から鎌倉山の住んでいる人への配達となると鎌倉山を自転車で登らないといけなくなるかもしれません。となると125cc以下の原付バイクでの配達が(ガソリン代負担)必然になるでしょう。

これは鎌倉だけでなく横浜地域もそうですが。また飲食店と利用者のバランスも懸念事項です。鎌倉市内だけだと人口比でいうと、東京に比べてそもそも少ないです。となると1件あたりの単価が高いかもしれませんが、数がこなせないです。

またウーバーイーツで稼げるマクドナルドは鎌倉駅前にしかなく、自転車駐車禁止地帯なのでマック地蔵は厳しいかもしれません。

[参考サイト]Uber Eats配達員の嘆き、「鎌倉」が1日約4000円しか稼げないワケ(SPA)

バー・居酒屋はメインは鎌倉市内在住のお客さん

鎌倉の夜は早く、殆どの店舗は(20時前後)閉まってしまいます。昼間賑わっている小町通りは20時以降ではガラリと雰囲気を変えます。鎌倉は観光としてしかも対象は神社仏閣なのでどうしても早いです。

もちろん鎌倉には夜のメインにしているバー・居酒屋・レストラン・ビストロ系等もたくさんあります。ただほとんどのバー等アルコールメインのお店の客層を見ていると観光客がメインではなく鎌倉市内の住民が多いのが特徴です。

その理由としては鎌倉は日帰り観光客が多いので、夜遅くまで鎌倉に滞在して遊ぶという観光客はほとんどいません

ましてインバウンド客となると横浜や東京に宿泊している人が多いので昼間は鎌倉を散策して夜は横浜や東京でというパターンが多いからです。

結局鎌倉市内在住者向けになってしまうので収益的には限りがある可能性があります。

東京在住の方のように夜は日常的に外食する習慣のある人は意外と少ない

ちなみに鎌倉在住の人は東京在住の人のように夜は普段・外食する習慣のある人は意外と少ないです。記念日や友人とお食事等で外食をする機会はあると思いますが、頻繁ではないでしょう。

その理由としてはお店が早く閉まってしまうのを知っているのと、鎌倉駅の近辺に在住の人以外は、わざわざ鎌倉駅まで出て外食するのが面倒なのもあるでしょう。

また駐車場が限られているのもあるでしょう。飲酒をした場合、交通手段がバスとタクシーしかないのも厳しいです。

それを考慮するとバー・居酒屋の場合、鎌倉市内在住でかつリピートユーザーをいかに獲得するかが大事ではないかと思います。もちろんレストランも同様です。

鎌倉は開業閉店回転率が高い

鎌倉は開業する人も多いですが、その一方何らかの事情で閉店するお店も多いです。早い場合は数ヶ月で撤退する場合もありますし、平均数年程度で閉店する場合が多いです。閉店するお店の傾向は大手のブランド店や個人経営のお店問わずです。

飲食店はすでにエリアによっては飽和状態なので競争率が高いと思われます。ただ閉店したとしてもすぐに次のお店が居抜き物件として入居するのでシャッター商店街のようなことはありません。

鎌倉の飲食店向き居抜き店舗物件は多い

飲食店開業の場合、0から始めると店内改装費や設備投資等ハードルが高いのですが飲食店の場合居抜き物件はお得です。

鎌倉はさきほど書いたとおり、店舗の回転率が早く飲食店向き居抜き店舗物件は多くあるので開業のハードルは低いです。ただなぜ居抜きになったのか居抜きの理由・確認が必要です。

ビジネス収益的に問題なのか、集客的に問題なのか、競合他社の進出等、きちんと撤退閉店した理由を分析することが大事です。

鎌倉の店舗兼住宅

鎌倉に店舗を構える場合、東京から通勤する人は少ないです。隣の地域(藤沢・逗子・横浜)から通勤する人は多いです。

[参考サイト] 鎌倉が「タクシー運転手に人気」である面白い事情 近隣や遠方から”出稼ぎ”に来る人たちが多い訳(東洋経済オンライン)

また鎌倉に移住して店舗を経営する人が多いです。その場合店舗以外に居住施設を確保しなければいけません。両方とも賃貸の場合出費が嵩みます。

おすすめなのは店舗件住宅です。鎌倉には店舗兼住宅もちょくちょくあります。

一つは脱サラやリタイアをして自宅の一部を改装してお店をしている場合やまた古くからある店舗兼住宅のお店が相続の問題等で廃業して、そのままリフォームして全く別の店舗としてオープンする場合です。

前者は持ち家の場合が多いので難しいですが、後者の場合は不動産物件として出る場合もあるのでチェックしてみるといいでしょう。

最近の鎌倉事情に関しては下記↓の記事にまとめてありますので興味のある方はご参照ください。

ビルメンポスト
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