アバター警備員なら生身の人間が簡単に入り込めない危険区域ですら簡単に侵入が可能です。
さらに海外から操作しているのであれば、日本が夜間の間も時差を利用して日中の勤務も可能。
アバターが普及していけば、「定年」も関係なしです。働く能力があればアバターのおかげで見た目や性別、実年齢も関係なく働けます。
どうしても現場に急行しなければいけなに時に限り、サインを出して常駐の最少人数のリアル警備員に動いてもらえばいいだけです。
こんな効率よいビル管理が現実のものになろうとしているわけでしょうか。楽しみすぎますね。
未来のセキュリティガード――75歳男性
ブラジルに夫婦で住む高齢者。彼の仕事は時差を利用して、ブラジルの日中、日本の深夜にビルや地域の警備をすることだ。自宅近くにある事務所から、多数のアバターを数人の同僚と共に操作する。アバター警備員は化学物質や放射性物質で汚染された場所やきわめて狭い場所、高所など、人間が容易には入り込めないところにまで配置が可能だ。彼は以前、火器で武装したアバターを用いた強盗と警備中に遭遇したことがあり、今日も油断せずに見回りを行う。