事件にならない、ニュースにならないだけでおそらくあちこちで起こっている問題じゃないでしょうか。
ビルメン従業員はお客さんの建物内であちこち移動しながら、それこそ警備員であれば基本的にどこでも入れてしまいますし、清掃員でも、メール配達員でも設備員でも。
紛失事件など起こると真っ先に疑われてしまう宿命があります。事故と同じで0にするのは難しいことなのかもしれませんが、解決策はただ一つ。常日頃の啓蒙や従業員教育です。この程度を教育なんていうのはおこがましいと感じるむきもあるかもしれませんが、そういう会社なり現場管理担当者の姿勢が最後はものを言うのです。
企業文化というか、管理担当者のカラーというのはそういう地道なとりくみから自ずとついてきて堅牢で安全安心な現場がつくられていきます。「強将に弱卒なし」です。
【参考サイト】大分空港ビル管理会社の従業員 コインロッカーの売上金着服
大分空港のビルを運営する管理会社の男性従業員がコインロッカーなどの売上金を着服していたことがわかりました。
被害額は10数万円から20万円に上るとみられ、従業員は弁済金を支払った上で依願退職しました。大分空港のビルを運営する「大分航空ターミナル」によりますと、ことし4月、20代の男性従業員がカウンター内で、売上金の百円玉などを持ち出す不審な様子が監視カメラに写っていたということです。
従業員は、コインロッカーなどの管理を担当していて、その売上金を着服したことを認めたということです。
同じような行為をおととし1月からことし4月にかけて、複数回繰り返していたということで、被害額は10数万円から20万円に上るとみられています。
従業員は弁済金を支払った上で依願退職したことから、会社では刑事告訴をしない方針です。
「大分航空ターミナル」は「再発防止に向けて、管理体制の見直しなど対策を早急に進めていく」としています。