ビル管理でロボットを使っていこうという案内は結構出てきているのですが、肝心なビル側の要件について書かれている記事は見かけませんでした。
それこそが今回の記事に紹介されている5Gネットワークについてです。
ビルメンロボットたちは、ロボット同士で勝手に通信してくれるわけじゃありません。
ビル自体が5Gネット環境整備されていなければいけません。最低でもロボットに働いてもらいたい範囲において、さらにそれを遠隔操作するにあたって最新の5Gネットワークはマストなわけです。
通信が途切れてしまっては、そもそもロボットを監視できませんし、ロボットからのデータも円滑に届きません。
新規ビルならともかく、既存ビルにおいて最新の通信環境を整備しているところがどれほどあるでしょうか。
ビルメンロボット普及が今一つの理由がこんなところにもあると思います。
【参考サイト】ロボットが空港内を案内 南紀白浜、5Gで業務改革
南紀白浜エアポート(和歌山県白浜町)やNEC(東京都)が、高速・大容量通信の第5世代(5G)ネットワークを使う実証実験を南紀白浜空港で始めた。来訪者の案内にロボットを用いたり、日々の点検業務に眼鏡型の特殊な端末を取り入れたりする。両社は「デジタルの力で省人化や生産性の向上を目指したい」と話している。
空港ビル内に配備するロボットは電子看板を持つ自走型の2台で、遠隔操作もできる。来訪者がロボットに付いている案内用タブレットを押すと、トイレや売店、チケットカウンターなどへ案内する。それぞれに担当区域があり、境界をまたぐ場合は、ロボット同士が情報をリレーする。複数のロボットを協調制御するために5Gネットワークが必要という。