大手のゼネコンさんのIoTプラットフォーム出揃ってきていますが、こういう各社のプラットフォームが将来的には相互に互換性のあるものになっていくのでしょうか。
自社のシステムのみに最適化されたものを構築していってしまうと管理も大変というか、グループの管理会社しか手を付けられないガラパゴスシステムになってしまいます。
これからのビル管理において、普遍的に必要なポイントがどこに出てくるかを考えて手をうっておくのが今後の多くのビルメン企業の重要なポイントになってきます。
大手・準大手のゼネコンにはグループに管理会社があるので、そういったビルメン企業はたとえガラパゴスシステムでもグループのビルの管理をしていくということで生き残れますが、その他の独立系のビルメン企業はどうしていったらいいのか?
結論として、こうしたスマートビル、IoTビルディング化についていけない既存ビルはしばらくあるはずなので、こういった所謂取り残されるビルの管理をしていくことになります。もちろん叩き合いになりますが。
これほどデジタル化が言われている時代でもなにげにまだFAXが生き残っているように、紙ベースでの記録保存を続けている会社とかもまだまだありますよね。
同じように、スマートビルディング化にしばらくついていけない既存ビルの管理に独立系の中小ビルメン企業の生き残りの道があります。
ただ、いずれは仕事なくなりますが、結構しばらく、というかまだまだ時間はあるかも。というのが最近の認識です。
もしかしたら、いきなりゲームチェンジのAIやプラットフォームができるかもしれないので、そんな兆候を見逃さないためにも意識の高いビルメンマンは、ビルメンポストで最新の情報チェックしていってください。
【参考サイト】スマートビル推進/データ基盤に新機能/竹中工務店 大阪で実証実験開始
竹中工務店は、スマートビルを実現するためのデータ・プラットフォームである「ビルコミュニケーションシステム」を進化させた。従来から備えていたリアルタイムでのモニタリング機能や遠隔での制御機能に加えて、ビッグデータへの対応やBIMで作成した空間情報と設備情報の連携機能などを付加した点が特長となる。
新機能の開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2019年度助成事業「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で実施。人とロボットが共存できる社会を目指す実験フィールド「コモングラウンド・リビングラボ」(大阪市)での実証をスタートさせた。
新たに進化させたビルコミュニケーションシステムを使って、コモングラウンド・リビングラボでのIoT(モノのインターネット)データの取得・保存、デジタルツイン・アプリケーションを介した設備の遠隔制御、ロボット連携などに取り組む。