住友セメントシステム開発は、施設の設備や修繕履歴といったFMに関するデータをデジタル化して一元管理する研究を進めている。FMに関する情報が1箇所に集約されれば、管理者だけでなく、オーナーやPMにとってもコストを抑えた修繕計画の立案などに役立てられると期待されている。その先にはBIMとの連携も視野に入れ、BIMモデル上で建築や設備などの各種情報が集約されることで、建物のライフサイクル全体を見渡したFM戦略が立てられると提言する。
【参考サイト】FMに携わる人全員をハッピーにする“人フォーカス時代のFM”とは?
まず簡単にできる話ではないですね。こういうシステムを使うと便利なのは当然なのですが、使用し、統括する人間も当然に優秀でなければならないのです。
AIやロボットとかの紹介をしていて、またこういう便利なシステムの紹介をしていてとみに思うのが、誰にでもできるということでは決してないということです。
こちらの記事にも詳しく書いていただいてありますが、オーナーやPMの立場と管理会社の立場と現場作業者の立場といろいろあるわけですから、統括する人間の力量は当然に必要です。みんながハッピーになるためには、司令塔が大切であるのは企業とまったく一緒です。
そこをクリアしていれば、例えば、同じ設備で1・2号機が稼働している状況なら、2台を同時に更新するのではなく、修理やメンテナンスの履歴を精査し、更新時期の優先順位を付けることで、他の設備に対する支出との調整もしやすくなる、といったような管理がわかりやすくスムーズにオーナーや現場作業者にも抜け漏れなく対処できて、理解もされやすくなるでしょうね。
しっかりした、管理会社と担当者あって機能できるシステムでしょう。