ビルメン業者の世代交代・事業承継が進まない本当の理由
日本で事業承継がなかなか進まないことは、今や国家的危機として捉えられている面があります。そしてビルメン業界でもそれは同じようです。多くの社長から、この問題で頭を悩ませている話を聞きます。
そもそも、なぜ事業承継は進まないのでしょうか。「後継者が継ぎたいと思えるような、魅力的な事業展開をしてこなかったからだ」「子息など親族で継ぎたいという人材がいない」など、世間では様々な理由がまことしやかに語られています。
しかし、数々の事業承継の現場の話を聞いて、接していると語られている上記のような理由とは、また違ったものを感じます。葛藤や確執、自分の権力への執着というか、もっと人間くさいもの、業のようなものさえ感じます。
事業承継が進まない本質的と思われる理由
1.「社長業」より楽しい仕事が見つからない
2.他人のアドバイスを聞き入れることができない
3.本当は跡をついでほしいにも関わらず、子供には「好きな道を行け」と言っている
4.社長業の大変さばかりを後継に伝えているため、後継候補が継ぎたがらない
5.引き継いだ後、会社がうまくいくか心配で、もう少し状況が良くなってから渡そうとしている