現状はロボットがエレベーターなどのビル設備を用いてビル内を移動する際、メーカーや用途といったロボットの種類ごとにエレベーターと接続しなければならないです。これでは普及に向けてのハンディが大きいということで汎用性を高めるためにエレベーターメーカー5社がロボットプラットフォームの接続試験で合意したというニュースです。
ビルメン業界にとっては大きなニュースだと思うのですが、世間ではまったくですね。ビルの各階をまたいでいくというのはそれほど生産性に大きく関わるということです。
ロボットプラットフォームは、オープンソースのロボット制御ソフトウェアと開発基盤の「ROS(Robot Operating System)」に対応するロボットであれば、連係動作やロボット同士の衝突回避なども含めて一元管理できるそうです。接続されたロボットは、ロボットの通信品質、走行状態、現在地、電池残量などの情報取得に加え、ビル管理者がロボット動作を指示して、配送、清掃、見回りなどのさまざまなロボット業務をプラットフォーム上から操作できるとのことです。この一元管理というのが大きいわけですね。
こういうロボットとAIの活用によるDXの加速で労働力不足の解消に貢献してくれます。DXの本質は、人が人じゃなきゃできない仕事に注力することで生産性を上げていくことだと思います。
【参考サイト】KDDIがエレベーターメーカー5社とロボットプラットフォームの接続試験で合意、ロボットとEVを一元管理
KDDIとKDDI総合研究所は、メーカーや用途を問わず多様なロボットをクラウド上で一元管理する「ロボットプラットフォーム」と、国内5社のエレベーターメーカーのクラウドとの接続試験を行うことで合意した。合意した5社は、東芝エレベータ、日本オーチス・エレベータ、日立ビルシステム、フジテック、三菱電機ビルソリューションズ
ロボットとエレベーターの制御を一元管理
少子高齢化により省人化が求められ、さまざまな産業でのロボット活用が期待されている一方で、利用環境や業務オペレーションの多様化がロボット導入の妨げとなっている。利用環境に関する優先課題の1つには、ロボットとエレベーターの連携がある。現状、ロボットがエレベーターなどのビル設備を用いてビル内を移動する際、メーカーや用途といったロボットの種類ごとにエレベーターと接続しなければならない。