ビル管理において、これから確実にトレンドになるセンサーを使ったメンテナンス管理。
ロボットやAI点検でも実用化されてきていますが、それよりもまずは簡単?な使い方ということになるのでしょうか。
センサーよりデータを取得することで、トイレの状況をリアルタイムに表示するとともに、予め設定した基準値を超過したタイミングや設備故障の通知・蓄積を行うことで、トイレ清掃業務の効率化及びトイレ内設備をCBM(コンディション・ベースド・メンテナンス(Condition Based Maintenance)の略で、「状態に基づいた保全」を意味する言葉です)化を支援してくれるサービスです。
サブスク型でセンサー情報を端末に知らせてくれるサービスで、実際のメンテナンスは従来のビルメン企業が対応ということになりますね。清掃員は効率的に動くことが可能になるということです。
センサー技術を活用したビル管理は、今後普及していくこと間違いなしですが、まずはこのような大規模投資が必要ないものから導入されていくのですね。
【参考サイト】JR西日本 トイレ清掃効率化へ 来春新システム
デジタル技術を活用して駅のトイレの清掃を効率化しようと、JR西日本は、来年春、大阪市内に開業する駅に新たなシステムを導入します。
このうち、東京のIT企業と共同で開発したシステムでは、トイレットペーパーのホルダーや石けん水のボトルなどにセンサーを取り付け、端末で備品の減り具合が把握できるようにします。
これによって、清掃員が備品が減ったタイミングを見極めて補充作業を行うことができるほか、トイレの扉にもセンサーを取り付けることで、トイレが空いたときに効率的に清掃ができるようにします。
また、大手の住宅設備メーカーが開発した、トイレの「つまり」を検知して水のあふれを防止する新たな便器も設置し、清掃作業の負担を減らしたいとしています。
JR西日本は、来年春、大阪市内に開業する駅にこうしたシステムを導入して有効性を確認した上で、ほかの駅への展開を検討するほか、将来的には、高速道路のサービスエリアや空港などでも利用できるようにしたいとしています。
JR西日本の橋場諭さんは「人手不足の中で、清掃員の確保が課題となっているが、このシステムを導入することで、清掃業務を効率化し、常に公共のトイレがきれいな状態に保てるよう広く展開したい」と話しています。