「成長し進化するスマートビル」ですか、カッコいいですね。築23年のビルを流行りの脱炭素化と運用管理に関連する技術を備え代えたそうです。
すごいのは、ビル設備を更新することなくソフトのアップデートだけで、建築・設備システムの運用性能を高めていくのだそう。
具体的には、「外装の高性能化」「高効率熱源の導入・照明のLED化」「外気導入量制御」「太陽光発電の導入」「自然換気の導入」を行うとのことで、まさに昨今のトレンドてんこ盛りですね。
こういったことができるのも、AI技術と環境センサーを活用していくそうで、やっぱりセンサー記述というのは今後のビル運営においてのキモになりそうです。
建物管理業務に関しても、AI、IoT、ロボットを活用して、設備管理、警備、清掃などといった業務の生産性向上を図るとともに、今後増加するスマートビルに応じる新しい建物管理サービスの構築と提供に活用していくそうで、建物内には、アサヒファシリティズにより次世代の集中管理センターを設け、先進的な建物管理ができるようにしていくそうです。
12月号の「ビルクリーニング」さんにも寄稿させていただきましたが、このようにスマートビル化していっても運用のキモは現場の管理技術者の巧拙によります。
そちらのトレーニング、教育も大切になっていくのは今後間違いありません。
人とシステムが相互にうまくかみ合ってよりよいビル管理ができるようになってくるといいですね。なんにせよ楽しみな時代は着実に近づいてきています。
【参考サイト】東京都江東区で既存のオフィスビルを「成長するスマートビル」に改修、竹中工務店
竹中工務店と建物管理を行う竹中工務店グループのアサヒファシリティズは、東京都江東区新砂1丁目で開発を進めていたオフィスビル「竹中セントラルビル サウス」を開業した。両社は、竹中セントラルビル サウスを「成長し進化するスマートビル」と位置付け、関連する技術の開発と実践を継続的に展開し、オフィスビルストック再生のモデルケースとして提案していく。