こういうビルメンロボットまたはビルメンDXに関する話題を紹介させていただいてはっきりしていることは、全部昨今のビルメン業界の課題である、人手不足、生産性向上、コスト削減に繋がるという切り口からの話題になっていることです。
ビルメンテナンス業界に限らないことなのでしょうが、そもそも人口減少に伴うなかでその解決への重要な手段としてDXはあるということの証左です。
単一のロボットによらず、複数のそれも種類の違う、清掃なり、警備なり、設備点検なり、案内なりの業務を一元管理できるシステムが最も生産性高いということでより求められているわけで、だからこそこういうビルメンDXサービスが開発されてくるわけです。
当然にコストの問題は最も重要なことなのですがすべてをロボットやAIで解決できるわけではないので、人との協働が重要で、さらにその巧拙やバランスの良し悪しで生産性が大幅にアップしたり、また逆に下がることもあり得ることだと思います。
どんなにAIやロボットが優秀になっても、ここの最適なバランスを図るところは人の役割として残るはずで、このバランスというなんとも説明しにくい、はっきり明快にしにくいところに関わる人の最大のアドバンテージが生まれてくるわけです。
古来よりこれが唯一ベストという兵法がないこと。MBAに営業の項目がないことと同じように、このバランスと現場における歴戦の経験を踏まえた打ち手の巧拙こそが最大の差別化もしくは生き残りのポイントになるような気がしてなりません。両方を備えていなければならないから難しいわけです。
【参考サイト】複数のロボットが点検・保守業務を効率化する「BEPサーベイランス」トライアル導入企業を募集 JR東日本が先行して開始
ブルーイノベーション株式会社はプラントや工場などの施設をロボットが定期的に自動巡回し、点検・保守業務を効率化する自動巡回点検ソリューション「BEPサーベイランス」を開発したことを発表した。同ソリューションは今秋からサービス開始を予定し、トライアル検証に参加する企業を専用ホームページにて募集する。
「BEPサーベイランス」は5G端末や360°カメラ、マイクなどのデバイスやセンサーを搭載した複数の自動走行ロボット(以下、AGV:Automated Guided Vehicle)を、現場で人が介在することなくプラントや工場、倉庫などの施設内で定期的に巡回させ、撮影した設備状況や計器の数値などのビックデータをクラウド上で管理・データ化し、レポートまでを自動化する自動巡回点検ソリューション。