ソフトバンクロボティクスさんのウィズが清掃業界において、現在一番現場稼働しているロボットですが、それでもまだまだ収益化には至っていないとか。
今回ご紹介の記事にもありますが、その最大のネックは、各建物によってオペレーションがみんな違うから。まさに「100の物件があれば100のオペレーションがある」わけです。これを適切に管理できる現場マネージャーがいない。
また、記事内の「ロボットは売った後が意外と大変」と言うところも、最近とても聞くセリフですね。多くのビルメンロボットが倉庫でしまわれています。
これも現場で適切に運用できる体制を構築できない、できる管理者が現場にいないので、結局今まで通りのやり方に現場が戻してしまう。
今後は、ロボットが今まで日常的に人がしていた仕事の大半をこなしてくれて、人がロボットができなかったところを補完していくようになっていくのでしょうね。つまり各現場においては、ロボットが人の業務を補完してくれるのではなくて、人がロボットの業務を補完して作業していく。
ソフトバンクロボティクスさんは、スマホのAppleのような経済圏をロボットビジネスにおいて構築されたいと考えてみえるのかもしれませんね。
でも、まだまだ大規模ビルもあれば小規模ビルもあって、現場でのオペレーションは様々。
ビルメンロボットビジネスは将来間違いなく発展していくと思いますが、住み分けはおこりそうですね。
【参考サイト】SBロボティクス、ロボットとデータで業務を最適化するロボットインテグレーター事業を開始
ソフトバンクロボティクス株式会社は、2022年10月18日に「ロボットインテグレーター」ビジネス戦略に関する発表会を行なった。ファシリティマネジメント、飲食、物流の領域でさまざまなロボットを現場最適に組み合わせて提供し、保守サービスやコンサルティング業務ほか、ロボットの稼働を通じて収集した実データを活用して、ビジネスの改善サイクルを回していく。