昨年10月にアイリスオーヤマがいよいよ自社製造の清掃ロボット「BROIT」をお披露目してくれました。
狙う市場は「清掃の内製化」と「ビルメンテナンス市場」だそうです。
「清掃の内製化」というのは、要するに自社従業員による直接清掃です。ビルオーナーに直接働きかけて清掃管理を請け負いたいということで、「ビルメンテナンス市場」はまさにそのまま、ビルメン企業にもなっていくということになります。
自社で清掃ロボットを開発して、アフターサービスまでトータルサポートをしていくそうで、間に販社を入れなくてよいサービス構築をめざしてみえます。
2024年から「BROIT」を売り出すにあたって、ビルメンテナンスの実務に携わっていたメンバーを同社に入社させてサポートチームを作り、サービスも強化し始めているといるそうで、直接ビル管理会社に清掃業務をトータルで請け負うまさにビルメン企業ですね。
既存のビルメン企業はどうなっていくのか?
下請けになるのか、ロボットでは効率の悪い小規模ビルに特化していくのか、清掃ロボット導入のもっとプロになるのか、ロボットを使用しなくてもよいもっと効率のよい清掃スタイルを確立していくのか。
色々考えられますが、ビルメン清掃が新しい段階に入ってきているのは確実じゃないでしょうか。新年から色々考えてみると楽しいですね。
【参考サイト】アイリスオーヤマ自社製造「清掃ロボット」のすべて、売上1,000億円への目算
生活用品のほか、近年では家電でも知られるアイリスオーヤマが、「自立したロボットメーカーを目指す」と発表した。同社は2021年からロボティクス事業を本格始動させ、ソフトバンクロボティクスが開発・製造する「Whiz i」に、アイリスオーヤマ独自のオプション機能を追加できる「Whiz i アイリス エディション)」や各種配膳ロボット等を販売してきた。そして2023年11月には自社工場で製造する水拭き清掃ロボット「BROIT(ブロイト)」を発表。2024年半ばから販売し、2027年度には清掃ロボット関連事業だけで売り上げ1,000億円突破を目指す。これまでのサービスロボット導入実績が累計5000社を突破したことを背景として、一気にロボット事業の成長を目指す戦略だ。