ビルメン設備管理の新しい技術が出てきました。音や振動よりも予兆が早く現れる“超音波”を使った予知保全です。
予防保全の先をいく余地保全ですが、課題は適切なタイミングで察知するのが難しいことでした。
振動や異音よりも前に予兆として現れる現象が超音波なのだそうです。
超音波は「人の耳には聞こえない高音」で、一般的な定義としては可聴域の上限とされる20kHzを超える高い周波数の振動波です。
超音波は、振動の発生には至らない微細な傷の段階から発生するため、軸受けなどの故障予兆としては振動よりも早い段階で察知できる。この超音波を検知できれば、振動検知ベースよりも優れた予知保全システムを構築でき、メンテナンス/部品交換の頻度を最小化し、適切なタイミングで行うことができ、効率化できる可能性が高いそうです。
やはりセンサー技術も大事みたいですが、このセンサーと超音波を使った新しい設備の余地保全技術、やっぱり費用対効果次第ですがおもしろい技術ですね。
【参考サイト】予知保全の概念を変える! 聞こえない音で“異常の始まり”を察知するセンサー
日清紡マイクロデバイスは、超音波を検知するセンサーとして、低コストで設置時の制約を抑えたアコースティックセンサーを開発し、間もなく量産を開始する。超音波は、振動や音よりも前に設備やインフラの異常発生の予兆として生じることが分かっており、異常をいち早く察知する予知保全システムのセンサーとしての応用が期待されている。