マンション市場は新築、中古ともに在庫水準をジワジワと膨らませている。不動産経済研究所によると、首都圏における2019年3月末時点での新築マンションの在庫は8267戸。2018年の3月末時点が6498戸なので、1769戸も増加している。割合にすると27%増ということになる。
一方、東日本不動産流通機構(レインズ)によると2019年3月の首都圏における中古マンションの在庫は4万7784戸。2018年の3月時点は4万6240戸だから、こちらは1544戸の増加。同様に割合にすると3.5%だから、さほどでもないが増加は増加である。
2013年以来、首都圏のマンション市場は局地バブル状態である。山手線の内側やその周縁部、城南エリア、川崎市の一部から始まった新築マンションの値上がりは今、グラデーション的に23区全般や川崎市や横浜市、埼玉県の都心寄りエリアにまで広がってきた。
どう考えても、人口減少社会なのに、なぜ次々に新築物件が出てくるのかわからない。すでに首都圏でも局地バブルということで。売れなければ新築も中古も値下がりせざるをえないです。空き家問題ともからんでじわじわと問題が忍び寄っているわけです。一気にはじけたりはないでしょうが・・・・。