3.ビルメンに多い、「人材育成」の思い込み
強い社員を育てたい。どこも同じ思いだが、思い込み、思いつきで強い社員は育たない。多くのビルメンに見られる
典型的な3つの勘違いを上げてみる。
① 人材は教育によって育成できる。
企業人材は教育訓練すれば期待される人材に育つものという考え方にも限界がある。 よく人材の漢字を「人財」と
書き換えている企業に多いかもしれない永遠の思い込みの一つ。
一定の動作・作業手順はある程度の時間をかければ標準レベルまで引っ張り上げることが可能(人の適正によりかなり
差はあっても)である。
しかし、ものの考え方、行動傾向は、必ずしも教えてできるとは限らない。教育訓練で、経営者や上司が一定の動機
づけや方向づけはできるが、その後本人がどう育つかは、本人次第である。
教育訓練によって企業人材は思うように変えられると思い込み、効果の上がらない教育訓練を繰り返している企業は
案外多い。
企業はmできる人材・使える人材を使って成果を出すことが基本である。どのような人間もすべてオールマイティな人も
いない代わりに、すべてができない人間もいない。適正を見分け、不適正な人材に的外れな期待をかけすきたり、無理を
強いることは、企業のためにもその人材のためにもならないと割り切ることも必要だ。適材適所をしっかり意識して、
マネジメントしていくことである。