2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、首都圏を中心に建築ラッシュが続いています。その経済効果は全国で約32兆円とも言われており、直接的効果やレガシー効果を含めて、経済への波及および雇用誘発に大きなプラスの影響を与えるとされています。とくに、建物への投資と消費、生産、そして付加価値の創出は、短期だけでなく中長期にわたって日本経済に影響を及ぼすと考えられます。
一方で、“不動産の価値”という点に着目すれば、新規建築物だけでなく既存の建物にも目を向けなければなりません。これまでのようにスクラップ・アンド・ビルドをくり返すのではなく、今ある建物をできる限り有効活用するためにも、必要なのはメンテナンスです。そこで本稿では、あらためてビルメンテナンスの基本を確認しつつ、その中心となる「予防保全」と「事後保全」ついて見ていきましょう。
久しぶりにビルメンテナンスの基本を新しく紹介しているページ見ました。「予防保全」と「事後保全」について簡潔に紹介してくれています。長期修繕計画とともに、予防保全と事後保全という2つの観点からメンテナンスを行っていくという基本を再度確認しておきたいですね。