着実に進むロボット連携。大手警備会社では他メーカーでの清掃ロボットと警備ロボットとの連携も進んでいるようですね。こういう異分野の大企業が清掃分野にまで進出してくるのか? 既存の専業ビルメンはロボット諦めた清掃特化するか、下請けにまわるか?いろんな立ち位置も考えられそうです。
【参考サイト】ALSOKなど、警備・清掃ロボ連携 フレンドリー環境実現へ
警備業務でロボットとセキュリティーシステムの連携が進んでいる。綜合警備保障(ALSOK)はOcta Robotics(オクタロボティクス、東京都文京区)、大和ライフネクスト(同港区)と共同で1月に実証実験を実施。経済産業省が掲げるロボットを導入しやすい「ロボットフレンドリー(ロボフレ)環境」の実現を図る。
ALSOKは警備業務の効率化やセキュリティーレベルの高付加価値化を目指し、警備ロボットの開発に40年以上取り組む。ただ、オフィスや商業施設で警備ロボットが対象フロアに到着するたびに手動操作が必要で、非効率性が課題だった。清掃ロボットを稼働させるフロアでは警備員が監視しなければならず、省人化を妨げてきた。
実証ではALSOKが参画するロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)の規格を用いて、同社の警備ロボット「REBORG―Z(リボーグゼット)」と他社の清掃ロボットを連携。今後はロボットがエレベーターや扉、センサーを用いて異常時に警備員が駆け付ける機械警備と連携し、空間でサービスを提供するための規格・ガイドライン(指針)づくりに取り組む。警備ロボットと機械警備で清掃ロボットを支援しながら、建物の警戒を保つ仕組みを検討する。
リボーグゼットは自律走行でルート巡回し、カメラで遠隔監視が可能。タッチパネルと音声で案内を行う。費用対効果や導入環境の適性を顧客が判断しづらいという導入時の課題に対し、ALSOKは具体例の提示やデモ・実証を重ねてきた。導入先環境のロボット稼働の可能性などについて、同社機器開発部の橋本和憲部長は「RFAのような共通規格があれば、より理解が進む」と見る。
警備員の巡回や立って監視する立哨(りっしょう)、案内の各業務をリボーグゼットに置き換えると、1日当たり最大十数時間の業務の代替が可能という。警備業の人手不足が指摘される中、ロボット活用が「業界全体の収益構造改善にも寄与する」(橋本部長)と言えそうだ。