日本のロボットというと、清掃分野だけで湿式とか乾式とか水拭きとかバキューム清掃とかの同じ分野かせいぜい除菌機能付きぐらいのものですが、中国はもうなんでもしてくれる。おまけに安い。
まだモジュールを替える手間はありますが、多機能ロボットとして優秀です。
しかも、ロボットには相互学習機能があるため、1台のロボットが特定の環境を正確に学習したあと複数のロボットにデータを転送し、全てのロボットがデータを共有できる仕組みもあるとか。
人型ロボットがビル管理のいろんなサービスを担ってくれる日も案外近いのかも。
【参考サイト】進化続ける中国のサービスロボット〜1台でマルチ作業、配達から客室清掃・消毒まで遂行
中国のロボットメーカー「雲跡科技(Yunji Technology)」が打ち出すホテル向け多機能ロボット「UP」に注目が集まっている。UPは、モジュールの載せ替えで、一台で異なる作業に当たることが可能となる。しかも、マルチモーダルモデルやエンボディドAI(身体性を有する人工知能)、新型センサーフュージョン、自律制御システムなどを活用し、人間のニーズをよく理解して与えられたタスクを実行できる。
雲跡科技の応甫臣・最高技術責任者(CTO)は「新製品UPの開発では、エッジ側(ロボット)の演算性能に注力し、国内大手の半導体チップメーカーと協力して高い演算能力を持たせた。スマートフォン用の演算能力を商用サービスロボットに応用することで、コストを抑えることに成功した」と説明する。
エンボディドAIをサービスロボットに応用するには、ロボット本体に高い通信能力が求められる。スマホやスマートデバイスなどとの通信を確立したり、クラウド側で運用状況のモニタリング・診断・改善を図ったりする必要もある。
ロボットがエレベーターに乗った際など、通信の安定性を確保するのが難しい場合もある。雲跡科技は、4Gと5Gに対応する多重通信システムを用い、複数のAIが自律的に働く「群知能」がスムーズに協調できるようにした。また、安定的な無線通信ネットワークを確保することで、多機能ロボットUPの本体と各種アタッチメントに適切な形でタスクを割り当てられるようになった。