もう何度も書いていますが、ホテル清掃の現場の人手不足もひどいものです。
そもそもコロナ禍の前でも外国人労働者が3割ほど入っていただいていたはず。それでも四苦八苦だったのに、今現在は宿泊客が戻ってきていても清掃アルバイトさんは戻ってきてくれていません。
賃上げしている外食産業やその他産業にパートさんは移ってしまいました。現在の採用困難な現状は、いつまでも最低賃金付近での採用を諦めないビルメン企業に訪れている当然の結末です。
しかし大手を中心に現状を変えている企業さんも確かにみえます。もう適正賃金で社員を雇えない現場の仕事はビルメン企業から仕事をお断りしている現状もチラホラ聞こえてきています。
ホテル清掃も同じで我慢して仕事受けているビルメン企業さんまだありますが、毎日のようにクレーム対応が大変だそうです。今回の記事にもありますが、もう現場をまわせていないわけですね。
大手が受けない仕事を中小ビルメンが受けているようですが、採用コストが嵩んでパートさんを手配できなければ、正社員が現場入るしかなし・・・当然正社員のコストに見合う委託費を元請けさんから頂いているわけじゃないのだから赤字がかさむばかり。わかっていてもどこかで元請けさんにどこかでいい仕事分けてもらえるんじゃないかと期待して頑張ってしまう蟻地獄に・・・。
もちろん長期的スパンで見てもそんなに甘くはありません。もう根本から変えていかなければいけない状況が来ているのですが、いつまでも意識低いビルメン企業はゆでガエル状態(死語?)ですね。もういい加減に提案に応じて頂けない元請けさんとの奴隷契約は辞めましょう。そもそも赤字の現場は本当の意味でお客さんと良好な関係は結べていないはずです。
変わる方法はあるのですから、調子いい企業をまずはマネしてみましょう。ちゃんと探せばどこにでもあるはずです。身近に調子いいビルメンさんいませんか?
ホテルの宿泊客数がほぼコロナ前の水準に戻る一方、ホテル清掃員など宿泊業従事者はコロナ前より2割近く減少。受け入れ体制を整えられなければ、復活機運を逃してしまうことになりかねない。
「12時から23時まで、たった1人でフロントなどの業務をこなしている。苦情などトラブルがあると、即アウト。電話がかかってきても出られないなど、宿泊客への通常対応ができなくなる」
全国展開する有名ビジネスホテルチェーンで勤務するA氏は、こう語る。A氏が勤務する店舗の従業員はA氏と数名のアルバイトのみ。アルバイトが体調不良などで休むと、「10日以上、連続して勤務することもある」(A氏)という。
2020年初頭のコロナ発生によって、大打撃を受けたホテル業界。2022年後半から全国旅行支援策や水際対策緩和などで、客数は徐々にコロナ前の水準に近付きつつある。だが、ここにきてホテル業界は、復活の道筋を辿るうえでの課題が顕在化している。人手不足の問題だ。
観光庁が発表している宿泊旅行統計調査によれば、2022年12月は前年同月比19.7%増の4690万人泊(宿泊人数×宿泊日数)だった。コロナ前の2019年12月と比べても0.5%減と、ほぼコロナ前の水準まで回復してきた。
一方で、宿泊業の従事者は大幅に減少した。総務省の労働力調査によれば、2022年の宿泊業従事者は53万人で、コロナ前2019年の65万人から2割近く減少した。