「ショウジョウバエが5匹、ユスリカが30匹」──。害虫駆除業者は、害虫の発生経路などを突き止めるため、虫を捕まえて目視で数える作業を日々行っている。この負担を軽減するため、AI・IoT・クラウドの技術を駆使し、害虫の撮影や分類を自動で行うシステムを、害虫駆除用品の専門商社が外部ベンダーと協力して開発。2018年から提供している。分類の精度は職人を超えるという。
「害虫をカメラで撮影し、画像をクラウド上のストレージに転送した上で、AIで解析する仕組みです。AIは約20万匹の害虫の画像と名前を教師データとして学習しているため、約95%の精度で名前を判別できます」
そう話すのは、害虫モニタリングシステム「Pest Vision」を企画した、専門商社「環境機器」経営企画部 副部長の亀本達也さんだ。同社は害虫駆除用品の卸売業界の最大手で、年間売上高は約32億円(2017年12月期時点)と市場の約4割を占める。競合との差別化をさらに進めつつ、駆除業者の働き方を改善するためにPest Visionを生み出したという。
害虫防除の分野でも、着実にAI来ているんですね。確かにセンサーでチェックできて、害虫の種類も高い精度で特定でき、駆除方法まで出してもらえれば大きな時短になりますね。昔ながらの職人の技術がだんだんAIにとって代わられていく時代です。我々は広く浅くでも対処方法を知っていれば良い時代でしょうか。今日も考えさせられます(笑)。