スマボとは孫正義氏の造語であり、「スマートロボット」の略称とのこと。孫さんは、いわゆる「ガラケー」(ガラパゴス携帯)から「スマホ」(スマートフォン)に変わったことで人々のライフスタイルが大きく変わったように、「ガラボ」(ガラボとは特定の産業に向けに、人間が作ったプログラムに従って決まった動作をする従来型のロボットのことを指すようで孫さんの造語)から「スマボ」(これも孫さんの造語でスマートロボットのこと)に変わることで、ロボットのあり方が大きく変わると説明しています。
社会においても、企業においても競争力というのは、労働力と一人当たりの生産性の掛け算であると孫さんは説いていて、これは従来の私の提言とまったく同じで勇気づけられます。
そして社会全体の競争力低迷からの復活のカギを握るのが、「スマボ」になると孫さんはみているようです。
ロボットは24時間365日働けるため人間の3倍の労働が可能だというが、それがAIの活用で生産性を3.5倍高めることができ、双方を掛け合わせれば10倍の競争力を確保できるというのが孫さんの持論です。
ビルメン業界においてもAIロボットは続々出てきていて、こちらのビルメンポストでも随時ご紹介させていただいていますが、こうしたAI技術と人との協働作業にこそ、今後のビルメン企業の競争力アップのヒントがあるはずです。
昨年にもこんな講演を孫さんがされていたんですね。アンテナから漏れていました。遅まきながらですが、ご紹介です。結局こちらの方にビルメンテナンス業界の未来も行くはずです。
【参考サイト】孫正義氏、日本成長の要は「スマボ」と力説–AIロボットで「労働力×生産性」を向上へ
ソフトバンクは法人向けイベント「SoftBank World 2021」を3日間にわたって開催中だ。その初日となる9月15日には、ソフトバンクグループの代表取締役会長 兼 社長執行役員である孫正義氏が基調講演で登壇し、AI技術を取り入れたロボット「スマボ」の可能性を力説した。
これまで人型ロボットの「Pepper」などによってロボット事業を広げてきた孫氏だが、講演の冒頭、そのロボットこそが「もしかしたら日本の成長戦略の要になるんじゃないかと思っている」と話す。