パナソニックさんのAI設備診断サービス。
すごくいいのが、既存設備に後付けで導入できることです。
こういう新しいシステムは新規ビルからっていうのが多いですが、圧倒的に多い既存ビルに取り付けられるかが普及の大前提だと思います。
おまけにこちらは制御盤に設置するもので、設備を止める必要がない。
さらに、高調波センサーとAIの組み合わせによる設備診断システムは世界初だそうで、今までの設備振動による異常検知と違って、利用する高調波センサーは同社が独自開発したもので、設備診断用として高調波成分の計測に特化したものだそうです。
BM、FMにとってこういう省力化、生産性アップに繋がるIoTシステムはどんどん出てきてほしいですね。やっぱり設備管理にとってもAIは親和性高い。
【参考サイト】パナソニック、後付けセンサーとAIで設備の異状検知
パナソニックのインダストリアルソリューションズ社は8日、設備の異状を診断する「AI設備診断サービス」の提供を4月から始めると発表した。高調波センサーと人工知能(AI)を組み合わせて、ボールねじやベアリング、ギアといった機械要素部品の状態変化を測定して、故障の発生を事前に検出する。
「高調波センサーとAIの組み合わせによる設備診断システムは世界初」(同社)という。既存設備に後付けで導入でき、設備の改造も要らないのが特徴だ。
診断対象は、サーボモーターやインバーター駆動モーターで稼働する機械要素部品。モーターの電力線に取り付けた高調波センサーで、電流の高調波成分(電流の基本周波数の整数倍の周波数成分)を計測し、そのデータをクラウド上のAIで分析して正常時からの変化度を算出する。変化度がユーザーの設定した所定の値(しきい値)を超えるとアラートを発する仕組みだ。
正常時との違いを検出すると保守担当者らにアラートメール配信するなどして注意を促す。故障前に部品を交換できれば、ダウンタイムの削減や保守コストの低減が期待できる。現場に出向かなくても設備の状態が分かるので、新型コロナウイルス禍における保守作業のリモート化にも役立つとしている。