ZETAとか言ってもガンダムではありません。
なんだかビル管理にも横文字が多くなって、とっつきにくいです。
ZETAは、超狭帯域による多チャンネルでの通信、分散アクセス、低消費電力による双方向通信などを実現するIoTに適したLPWA通信規格だそうです。説明を引用してもまだ理解しづらいぐらいです。
このシステムで、例えば巡回中に「コーヒーがこぼれて床が汚れている」「鍵のカバーが破損している」などの異常を見つけた場合、付近にあるQRコードをスマホでスキャンするとともに、現場の様子を撮影した画像をセンターに送ると、センターのマネージャーはスマホ上に「臨時タスク」を発行し、それを見た清掃のマネージャーがスタッフを派遣する。QRコードが詳細な位置を通知するので、清掃スタッフは迷わず現場に駆け付けることが可能。
ということで、紙の記入、やりとりなくデータ保存もできて、スマートな管理ができるそう。
ビルメンポストでもいくつかスマートビルディング対応向けのIotシステムを紹介してきましたが、ZETAを使ったクラウドベースの統合管理システムの実運用は初ということで、いよいよ実証実験レベルを超えて現場運用始まってきましたね。
ビル管理も今までにない新たな段階に大きくステップアップです。楽しみな時代です!
【参考サイト】東京建物がZETAでスマートビル化 ビル統合管理システム「DBM」を国内初導入
総合不動産会社の東京建物が、自社で保有や管理を行う建物のスマートビルディング化に取り組んでいる。その第1弾として9月1日、「東京建物日本橋ビル」において、中国ビル管理会社RIVERINE社の子会社FOURTHWALL社が開発したクラウドベースのビル統合管理プラットフォーム「DBM(Dynamic Building Matrix)」の実運用を開始した。
DBMは複数の機能モジュールから構成されているが、東京建物が今回導入したのは業務管理システム、設備管理システムなどだ。LPWA規格ZETAの管理プラットフォーム「ZETA Cloud Platform」とシームレスに連携させたうえで、巡回点検や設備保守、清掃といったビル管理業務を1つのプラットフォームに統合し、業務フローのデジタル化を実現している。